制作が進んでいる最中に、「それは追加料金になります」と言われる。よくあるトラブルの一つです。
言われた側は「聞いていない」と感じ、言った側は「範囲外だから当然」と考えている。どちらも悪意はないのに、認識だけがずれている——これが実態です。
なぜ起きるのか、どう防ぐのかを整理します。
なぜ追加料金の話になるのか
見積もりは「ここからここまで」という前提のうえで作られています。その前提から外れた作業が出てくれば、当然その分の費用がかかります。
家を建てるときに「やっぱり部屋をもう一つ」と言えば追加費用がかかるのと同じで、特別なことではありません。
問題は、その前提が最初に共有されていないことです。制作側にとっては当たり前でも、初めて依頼する方には見えていません。
追加になりやすいもの
具体的に何が範囲外になりやすいのか、代表的なものを挙げます。
① ページ・項目が増える
「5ページ」の見積もりで6ページ目が必要になれば、その分が加算されます。途中で載せたい内容が増えるのはよくあることなので、事前に「増える可能性」を伝えておくと話が早いです。
② 修正の回数が上限を超える
多くの見積もりには修正回数の上限があります。「デザイン2回まで」といった形です。
上限を超えたぶんは追加になりますが、回数を無駄にしないコツがあります。修正の依頼をまとめて出すことです。思いつくたびに小出しにすると、あっという間に回数を消化します(修正指示の伝え方)。
③ 機能を足す
フォーム、予約、会員機能、多言語対応など。後から足すと、作り直しが発生することもあります。可能性がある機能は、最初の相談時に伝えておくのが得策です。
④ 原稿・写真の準備を頼む
「お客様が用意する」前提だったものを制作側にお願いすると、その作業分が加算されます。原稿の分担は特にずれやすい部分です(原稿は誰が書くのか)。
⑤ 大きな方針転換
デザインが固まったあとで「やっぱり全体の方向性を変えたい」となると、戻り作業が発生します。これは金額も期間も大きく動きます。
着手前に、これだけ聞いておく
トラブルの大半は、始まる前の5分で防げます。
- 「この見積もりに含まれないものは何ですか?」
- 「修正は何回まで含まれますか?」
- 「追加が発生する場合、事前に見積もりをもらえますか?」
- 「ページや項目が増えたら、いくらくらいですか?」
3つ目が特に大事です。作業に入る前に金額を提示してもらう約束をしておけば、あとから請求されて驚くことはなくなります。
見積もりを比べるときも、この範囲が揃っていないと意味がありません(見積もりの比べ方)。
「無料でやってもらえる」を期待しない
小さな修正なら無料で対応してくれる制作者も多いですが、それを前提にするのは避けたほうがいいです。
好意で対応してもらっているうちに要望が膨らみ、関係がぎくしゃくする——これはよくある展開です。正当な作業には正当な費用を払うほうが、結果的に良い関係が続きます。
長く付き合える相手を見つけたいなら、なおさらです。
変更したくなったときの伝え方
途中で変更が必要になること自体は、悪いことではありません。作りながら見えてくるものは必ずあります。
伝えるときは、こう切り出すとスムーズです。
「これを変えたいのですが、追加費用はかかりますか?」
費用が発生する前提で聞く——これだけで、相手も答えやすくなります。「無料でできますよね」という聞き方をすると、相手は言い出しにくくなり、結果的に不満が溜まります。
まとめ
追加料金はルール違反ではなく、範囲の外に出たというだけのことです。防ぐ方法はシンプルで、着手前に「何が含まれ、何が含まれないか」を確認しておくこと。そして追加は事前に見積もりをもらうと決めておくことです。
お互いに気持ちよく進めるための、最低限の準備だと考えてください。
Sea Soundでは、お見積もりの段階で含まれる範囲を明示し、追加が必要な場合も作業前にご確認いただく形にしています。無料相談から、お気軽にご質問ください。