ホームページやLPの制作を頼んでいて、こちらから送ったメールに返事が来ない。見積もりをお願いしたのに、何日たっても届かない——。
「忙しいのかもしれない」「催促したら感じが悪いかも」と思うと、もう一度連絡するのをためらってしまいます。そのあいだにも、公開したい日は近づいてきます。
先にお伝えすると、催促は失礼なことではありません。書き方さえ整えれば、相手にとっても「何を先に返せばいいか」が分かる、助かる連絡になります。この記事では、送る前に確かめることと、そのまま使える例文をまとめました。
催促の前に、3つだけ確かめる
もう一度連絡する前に、次の3つを見ておきましょう。行き違いのまま催促してしまうのを防げます。
① 迷惑メールのフォルダに入っていないか
返事はすでに届いていて、迷惑メールのフォルダに振り分けられていたということがあります。添付ファイルやURLが入ったメールは、振り分けられやすいと言われています。まず受信箱以外も探してみてください。
② 相手が「こちらの返事待ち」だと思っていないか
前回のやり取りを読み返して、こちらが答えていない質問や、出していない資料がないかを確かめます。お互いに「相手の番だ」と思って止まっている——これは意外とよくある止まり方です。
③ 返事の期限を伝えていたか
最初のメールに「いつまでに」を書いていなかった場合、相手はほかの急ぎの仕事を先にしているのかもしれません。期限のない依頼は、どうしても後回しになりやすいものです。
この3つを確かめて、それでも返事がなければ、遠慮なく催促して大丈夫です。
返事を待つ側のつらさは、制作者も知っています
少し制作者側の話をさせてください。
これまで100件以上の制作に関わってきましたが、制作者も「返事を待つ側」になることがあります。
たとえば、サイトを作り直す案件で、WordPress(サイトを更新するための仕組み)の管理権限をもらう必要があったとき。前の担当の方の対応が遅く、困ったことがあります。
待つ側にとって一番こたえるのは、「いつ返ってくるのかが分からない」ことだと思います。返事の中身よりも先に、まず「いつごろになるか」だけでも知りたい。この気持ちは、依頼する方も制作者も同じではないでしょうか。
ですから、催促のメールで聞くことは、「できましたか?」よりも「いつごろになりそうですか?」のほうが向いています。相手も答えやすく、こちらも予定を立てられます。
催促のメールに入れる4つのこと
「まだでしょうか?」の一文だけだと、相手は何の件か探すところから始めることになります。次の4つを入れてください。
① 何の件か
いつ送った、何についての連絡かを書きます。「10月5日にお送りした、トップページの修正の件です」のように、日付と内容をセットにします。前回のメールにそのまま返信する形にすると、相手は経緯を追いやすくなります。
② いつまでに返事がほしいか
日付で書きます。「お早めに」「なるべく早く」は、人によって受け取り方が違います。「10月16日(金)まで」と書けば、ずれません。
③ 遅れると、何が困るのか
期限に理由を添えます。「社内の会議で決めたいので」「チラシの印刷に間に合わせたいので」といった事情が分かると、相手は優先順位を上げやすくなります。理由のない期限より、理由のある期限のほうが守られやすいものです。
④ 全部でなくてよい、と伝える
「まずは目安の日だけでも」と一言添えます。完全な返事を用意するには時間がかかっても、「いつごろ出せるか」だけならすぐ返せることが多いからです。
そのまま使える例文
場面ごとに3つ用意しました。〇〇の部分を置き換えてください。
例文1:見積もりの返事が来ないとき
件名:お見積もりの件(ご確認のお願い) 〇〇様 お世話になっております。〇〇の〇〇です。 〇月〇日にお願いした、ホームページ制作の お見積もりの件でご連絡しました。 社内で〇月〇日に検討する予定のため、 〇月〇日(〇)までにいただけると助かります。 もし難しい場合は、いつごろになりそうか 目安だけでもお知らせいただけますか。 行き違いですでにお送りいただいていましたら、 申し訳ありません。 どうぞよろしくお願いいたします。
最後の「行き違いでしたら申し訳ありません」の一文は、入れておくと安心です。迷惑メールに入っていた場合でも、気まずくなりません。
例文2:制作の途中で、連絡が止まったとき
件名:トップページ修正の件(進み具合のご確認) 〇〇様 お世話になっております。〇〇の〇〇です。 〇月〇日にお送りした、トップページの修正について その後の進み具合をうかがえればと思い、ご連絡しました。 公開を〇月〇日に予定しているため、 〇月〇日(〇)ごろまでに確認できると助かります。 こちらでお答えしていないことや、 お渡しできていない資料がありましたら、お知らせください。 すぐに対応いたします。 お忙しいところ恐れ入りますが、 よろしくお願いいたします。
「こちらで止めているものがあれば教えてください」と聞いているのがポイントです。相手がこちらの返事を待っていた場合、この一文ですぐに動き出します。
例文3:2回目の催促をするとき
件名:【再送】お見積もりの件(〇月〇日までにご返信をお願いします) 〇〇様 お世話になっております。〇〇の〇〇です。 〇月〇日と〇月〇日にお送りした、 お見積もりの件で、再度ご連絡いたしました。 メールが届いていない可能性もあるかと思い、 本日、お電話でもご連絡を差し上げる予定です。 〇月〇日(〇)までにご返信がない場合は、 今回は他社への相談も含めて検討いたします。 ご事情がありましたら、一言いただけると助かります。 よろしくお願いいたします。
2回目は、件名に期限を入れること、そして返事がなかった場合にこちらがどうするかを書くことがポイントです。責める言葉を使わなくても、事実と予定を書くだけで十分に伝わります。
それでも返事が来ないとき
2回送っても返事がないなら、次の順番で動いてみてください。
連絡の手段を変える
メールで届かないなら、電話や、普段使っているチャットに切り替えます。担当者が休んでいる、退職している、といった事情が電話で初めて分かることもあります。担当者とつながらなければ、会社の代表の番号に連絡します。
やり取りの記録を残す
電話で話した内容は、あとからメールでも送っておくと記録になります。「本日お電話でうかがった件、〇月〇日までにご返信いただけるとのこと、ありがとうございます」と短く書くだけで十分です。
契約の内容を確かめる
すでに契約していて、費用も支払っている場合は、契約書や申込書に、納期や連絡についての取り決めがあるかを見直します。書面がどうなっているかで、取れる対応が変わります(契約書は必要?)。
連絡がまったく取れない状態が続き、支払ったお金や公開中のサイトに影響が出そうなときは、消費生活センターや弁護士などの専門家に相談することも考えてください。どう対応するのがよいかは、契約の内容や状況によって変わります。
依頼先を変えることも選択肢に
まだ契約の前なら、ほかの会社に相談して構いません。見積もりの段階で返事が遅い相手は、制作が始まってからも同じように待つことになるかもしれません。
すでに制作が進んでいる場合は、引き継ぎで必要なものを先に確かめておくと、いざというときに慌てずに済みます(制作会社を変えたいとき)。ドメインやサーバーの名義がどちらになっているかも、この機会に見ておきましょう(そのサイト、本当に自分のもの?)。
よくある質問
何日待ってから催促すればいいですか?
決まった日数はありません。目安として、こちらが伝えた期限を過ぎたら、その翌日に連絡して問題ありません。期限を伝えていなかった場合は、数日から1週間ほど待って、今度は期限を入れて送り直すとよいでしょう。
催促すると、関係が悪くなりませんか?
件名と期限がはっきりした催促は、制作者にとってもありがたい連絡です。抱えている仕事の中で、どれを先にやるべきかが分かるからです。避けたいのは、理由を書かずに「至急」とだけ送ることや、感情的な言葉を使うことです。
返事が遅い会社は、やめたほうがいいですか?
一度の遅れだけで決める必要はないと思います。忙しい時期が重なっただけ、ということもあります。見ておきたいのは「遅れたあとの対応」です。こちらが聞く前に「いつまでに返します」と言ってくれるかどうか。そこに、制作が始まってからの進め方が表れます(依頼先の選び方)。
これから頼むなら、何を決めておけばいいですか?
最初の打ち合わせで、連絡の手段と、返事の目安を決めておくのがおすすめです。「連絡はメールで、返事は2営業日以内に」のように決めておけば、催促するかどうかで迷う場面が減ります(初回相談で話すこと)。
まとめ
- 催促の前に、迷惑メール・こちらの返事待ち・期限を伝えたかの3つを確かめる
- メールには「何の件か」「いつまでに」「遅れると何が困るか」「目安だけでもよい」の4つを入れる
- 聞くのは「できましたか?」より「いつごろになりそうですか?」
- 2回目は、件名に期限を入れ、返事がない場合の予定も書く
- それでも来なければ、手段を変える・記録を残す・契約を確かめる
返事を待つ時間は、思っている以上に気持ちを消耗します。責める文ではなく、期限と理由のある文を一通送る。それだけで、止まっていたやり取りが動き出すことは多いはずです。
Sea Soundでは、制作者本人が直接やり取りをします。いま頼んでいる先との進め方に迷っている方も、無料相談からお気軽にどうぞ。