個人事業主や小さな会社では、複数の事業やサービスを持っていることがよくあります。
- 整体院を営みながら、ヨガ教室も開いている
- デザインの仕事と、カフェを両方やっている
- 法人向けの仕事と、個人向けの教室がある
こうしたとき、サイトは1つにまとめるべきか、分けるべきか。判断の基準を整理します。
いちばん大事な基準:お客様が同じ人かどうか
迷ったら、ここだけ考えてください。
それぞれのサービスを利用するのは、同じ人ですか?違う人ですか?
同じ人なら、まとめる
整体院とヨガ教室なら、体の不調を気にしている同じ人が両方に興味を持つ可能性があります。この場合は1つのサイトにまとめたほうが、
- 整体で来た人が、ヨガも知ってくれる
- 「ここに行けば全部ある」と伝わる
- 片方の集客が、もう片方にも効く
という良さが出ます。
まったく違う人なら、分ける
デザインの仕事とカフェなら、探している人がまったく違います。デザインを頼みたい会社の担当者に、ランチメニューは必要ありません。
1つにまとめると、どちらの人も「自分向けではない」と感じて離れてしまいます。この場合は分けたほうが、それぞれに集中できます。
判断に迷うときの3つの問い
お客様が同じかどうかで決めきれない場合は、次を考えてみてください。
① 検索する言葉は重なるか
同じ人が同じような言葉で探すなら、まとめても自然です。まったく違う言葉で探されるなら、1つのサイトでは的が絞れません。
② 相手に与えたい印象は同じか
法人向けの仕事と、個人向けの趣味の教室では、見せたい雰囲気が違うことがあります。堅実さを伝えたいサイトと、親しみやすさを伝えたいサイトを1枚に同居させると、どちらも中途半端になりがちです。
③ 両方を運用できるか
見落とされがちですが、これが現実的にいちばん重い問題です。サイトが2つになれば、更新も2倍、費用も2倍です。
- ドメイン代・サーバー代がそれぞれかかる(公開後、毎月いくらかかる?)
- 制作費も、基本的には2件分
- 記事を書くなら、両方に書き続ける必要がある
片方が放置されると、かえって信頼を損ないます。更新が止まったサイトは「もうやっていないのでは」と見えてしまいます。
まとめる場合の作り方
1つにする場合、入口で分けるのがコツです。
- トップページで「〇〇をお探しの方」「△△をお探しの方」と分岐を示す
- サービスごとにページを分け、それぞれで完結させる
- 訪問者が、自分に関係ないページを読まされないようにする
やってはいけないのは、1ページにすべてを詰め込むことです。情報が多すぎて、結局どちらの人にも伝わりません(ホームページとLP、どっちを作ればいい?)。
分ける場合の注意点
分けると決めたら、次の点を押さえておきましょう。
- ドメインは別々に取るのが基本です(独自ドメインは必要?)
- 検索で評価を積み上げる作業もそれぞれ別に必要になります。1つのサイトを育てるより時間がかかります
- お互いのサイトからリンクを張るかどうかは、お客様層が違うなら無理に張らなくて構いません
迷ったら、まとめて始める
判断がつかない場合、まず1つにまとめて始めることをおすすめします。
理由は単純で、あとから分けるほうが、あとからまとめるより簡単だからです。片方の事業が育って手応えが出てきたら、そのときに独立したサイトを作ればいい。最初から2つ作って、両方とも中途半端になるより現実的です。
とくに始めたばかりの事業や、これから伸ばすか分からない事業は、まとめた中の1ページから始めて様子を見るので十分です。
実際の判断例
| 組み合わせ | どうするか | 理由 |
|---|---|---|
| 整体院 + ヨガ教室 | まとめる | 体の悩みを持つ同じ人が対象 |
| 美容室 + まつげエクステ | まとめる | 同じ来店客に案内できる |
| Web制作 + 飲食店 | 分ける | 探している人がまったく違う |
| 法人向け研修 + 個人向け教室 | 場合による | 見せたい印象が違うなら分ける |
正解が1つに決まるものではありません。迷う場合は、相談のときに両方の事業を伝えてください。目的と対象をふまえて、一緒に判断できます。
まとめ
サイトを分けるかまとめるかは、お客様が同じ人かどうかで決めるのが基本です。
同じ人なら、まとめたほうが集客が効率的になります。まったく違う人なら、分けたほうがそれぞれに伝わります。そしてサイトが2つになると、費用も手間も2倍になることを忘れずに。
判断に迷うなら、まず1つで始めて、育ってから分ける——これがいちばん無理のない進め方です。
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